かみ合わせが悪いことで生じる症状や身体の不調
かみ合わせがずれていると、歯並びや顎関節症、むし歯や歯周病の原因になることはもちろん、身体の不調の原因になることもあります。肩が痛い、手がしびれるなどの症状も元をたどるとかみ合わせが原因だったというケースも少なくありません。かみ合わせが悪いと下記のような症状や不調が起こる場合があります。
顎関節症
- あごの関節が痛い
- 大きく口を開けられない
- あごがガクガクする
- あごを動かすと音がする
-
咬合性外傷による症状
- 歯が折れる
- 詰め物が取れたり、被せ物が壊れる
- 知覚過敏を起こす
- 咬んだときに痛みがでる
- 歯周病が進行してしまう
顎やお口周りの筋肉が痛い
しっかり噛めない
歯ぎしりをする
睡眠障害
肩こり、偏頭痛や頭痛、めまい、耳鳴り、鼻づまりなどの身体的症状
姿勢が悪くなる
顔の歪み
子どもの場合は成長や発育に影響がでる
初診時の基本的な検査で口腔内模型をとります
当院では、患者さんからかみ合わせについての主訴が無くても、初診時の検査で口腔内模型をとって、かみ合わせの診断をすることにしています。むし歯や歯周病の原因が、かみ合わせの問題にあることもあるためです。同じ部位や同じ側の治療を繰り返している方は、かみ合わせの問題が考えられます。
かみ合わせの検査・診断
かみ合わせに問題がある場合は、さらに詳しい検査・診断を行います。
1.検査・診断
①口腔内模型
②パントモ(下記写真のような分析です。)
③セファロ(下記写真のような分析です。)
④口腔内写真
⑤顔貌写真
⑥立ち姿写真
⑦問診票(JSCアンケート)
2.診断
症状をお聞きします。
3.治療方針の立案
検査結果に基づいて診断し、治療方針を立案します。
かみ合わせの治療
当院ではかみ合わせの治療において症状やご希望に応じたオーダーメイドな治療方法をご提案しています。
かみ合わせの確認や検査をしたうえで治療計画を定めて治療を行っていきます。
咬合調整
顎の位置は合っているが、顎を動かすときに上下の歯の接触によるかみ合わせ不良の場合は当たっている部分を削って当たらなくしてかみ合わせを調整します。
プレート(マウスピース)
<プレートの種類>
保険で行うプレート治療
上顎または下顎のどちらかの顎のみに、就寝中に装着していただくプレートを作ります。
YTプレート
患者さん一人ひとりに合わせて、かみ合わせを正しい位置に誘導できるように計算をして、オーダーメイドでプレート(マウスピース)をつくります。就寝時にYTプレートを装着していただくことでかみ合わせの位置が正しい位置に改善され、呼吸を楽にし、筋肉の緊張を和らげ脳や全身に酸素を行き届かせていきます。
ヘッドセラピー
かみ合わせによって起こる頭蓋骨の歪みを改善する治療を行っています。頭蓋骨をマッサージすることで血液の流れを良くし、自律神経のバランスを整えていきます。
セルフケア
かみ合わせの改善に向けては、患者さんご自身によるトレーニングや生活習慣の改善も大切です。次のような実践法をお教えいたします。
- あいうべ体操
- マウステーピング
- お口の正しい姿勢