かみ合わせ
かみ合わせが悪いと歯周病やむし歯、破折などの症状が原因で抜歯となる場合があります。かみ合わせが安定すると歯周病の進行がしにくくなったり、詰め物や被せ物が取れにくくなることやむし歯の再発を防ぐこともできます。そのため、当院ではかみ合わせは歯科治療における重要な柱だと考えています。
子どもの時から考えるかみ合わせによる口腔育成
子どもに歯が生えてくると気になってくるのは歯並びだと思います。歯並びやかみ合わせは子どものときの早いうちから決まってきます。かみ合わせは体の姿勢が影響し、歯並びにも影響がされ、かみ合わせが悪くなるとされています。子どものうちから口腔育成という予防的アプローチを行うことで大人になったときに困らないかみ合わせを子どものうちに作っていきます。
子どものうちから始めるかみ合わせ治療
子どものときにできるかみ合わせ治療では、トレーナーというマウスピース型の装置を用いて行う治療や年齢や症状によってワイヤーを使ったり、トレーニングで顎やお口の筋肉を鍛えて整えていくなど様々な方法がございます。かみ合わせの治療を行うことで、歯並びや飲み込みについて、口呼吸の改善などから体全体の姿勢まで改善していくことができますのが子どものときにできる口腔育成です。
「睡眠時の噛み合わせ」がさまざまな症状に関係しています
むし歯、歯周病、つめ物やかぶせ物の破損などの歯科疾患や、肩や首のこり、頭痛、不定愁訴。 などの全身疾患に、「睡眠時の噛み合わせ」が関係していることが近年わかってきています。
「咀嚼の噛み合わせ」と「睡眠時の噛み合わせ」
歯科における噛み合わせは、従来、食べるための咀嚼にのみ重点が置かれてきました。しかし近年、様々な歯科疾患や全身症状の原因が、睡眠中の噛み合わせにあるということが少しずつ わかってきました。人は、寝ている時には呼吸しかしていません。 人が健康に生きていくためには、睡眠時にいかに効率よく酸素を取り込めるかが重要です。そのため、人は寝ている時に、無意識のうちに、最も酸素を取り込みやすい噛み合わせを求め、下の あごを前に出しているのです。つまり、普段の咀嚼の時のあごの位置とは別に、呼吸のためのあごの位置があるのです。
睡眠時の噛み合わせの影響
睡眠中の噛み合わせが悪いと、悪い歯ぎしりがおきたり、歯への負担がかかり歯を壊したり、 顔や首周りの筋肉が過度に緊張して肩こりがひどくなったりします。
睡眠中に噛み合わせる時の力は、昼間の時間帯に比べて、4倍にもなると言われています。
呼吸噛み合わせ治療
うつぎざき歯科医院では、睡眠時の噛み合わせに着目した、噛み合わせ治療を行っています。
歯をしっかりと磨いているのに歯周病が治らない、肩こり、頭痛、腰痛などで困っている、という方はぜひご相談ください。
YTプレート(マウスピース)治療とは
YTプレートは、オーダーメイドのマウスピース型矯正装置です。寝ている間に装着することで、顎の位置と呼吸法の改善が期待できます。また、筋肉の過度な緊張が緩むことで、酸素を効率よく取り込めるようになります。その結果、良質な睡眠や身体の機能の回復、脳や精神面への良い影響などが期待できます。
YTプレートの使用期間の目安
YTプレートの使用期間には個人差があります。当院では、3ヶ月を1クールとして経過を診ながら終了・継続を判断しております。
使用後1ヶ月
YTプレートの使用から約1ヶ月で身体の変化を実感する方が多いようです。睡眠の質が上がった、倦怠感が解消したという方もいらっしゃいますが、眠気が増した、噛み合わせが悪くなったなどと感じる方もいらっしゃいます。
使用後3ヶ月
使用開始から3ヶ月も経てば、身体に何らかの変化を感じられるでしょう。不定愁訴が改善した場合は、治療をいったん終了します。噛み合わせが安定しない場合は、不適合な被せ物の調整や全体的な噛み合わせの改善などを行います。
夜間の症状が改善し、日中も同じ効果を得たいという患者さまには、取り外し可能なYTプレートをご提案しておりますので、お気軽にお申し出ください。
噛み合わせや不定愁訴が気になる方のチェックポイント
チェック1:噛み合わせ
- 前歯の中心がずれている
- 上下の歯のすき間が5mm以上
- 上の歯が下の歯に隠れて見えない
- 下の歯が上の歯に隠れて見えない
上記のような問題がないか確認しましょう。奥歯を噛み合わせた状態で「い」の口をしたときに、奥歯から犬歯にかけて上の歯1本に対して下の歯が2本の割合で噛み合っていれば、健全な噛み合わせと言えます。
チェック2:顎関節
- 顎を動かすと痛い
- 口を開けると異音がする
このような症状が現れている場合は、顎関節に何らかの問題が起きている可能性があります。
チェック3:左右のバランス
両足を肩幅に開き、足の内側を並行にして経ちます。そして、目を閉じて全身の力を抜き、ゆっくりと目をあけて30秒そのままキープしてください。このとき、目の大きさに左右差がある、鼻が左にゆがんでいる、口がゆがんでいるなどの症状がある場合、頭の長さが左右でアンバランスになっていると考えられます。