お口の正しい姿勢
お口の正しい姿勢
お口には「お口の正しい姿勢」があります。
全身の姿勢では例えば猫背や頬杖など悪い影響が出てしまう姿勢がありますが、お口の中も同じです。具体的には舌の位置や唇の位置などがあげられます。この位置が正しい場所にないと上手に鼻呼吸が出来ません。正しい位置に導いてあげる事で自然と鼻呼吸になり、歯並びやお顔全体の成長、身体全体の姿勢にも良い影響が与えられます。
お口の正しい姿勢の3つのポイント
- 鼻でいき
口唇はリラックスして閉じ、鼻で息をしている。
- 舌は上あご
舌は上の前歯のすぐ後ろの”スポット”(歯ぐきが少し盛り上がっているところ)リラックスして、ぴったりとはまりこんでいる。
- 歯を離す
上下の歯は普段、接していない、わずかに離れている。(唾を飲む瞬間と咀嚼・嚥下の時は噛んで下さい。)
食べ物を飲み込む時の舌の正しい位置
上記はリラックスしていて何もしていない時のお口の正しい姿勢ですが、食べ物を飲み込む時にも、舌の正しい位置、舌の正しい動き方が大切です。飲み込む時の舌の正しい位置も、お口の正しい姿勢の舌の位置と同じ位置です。
鼻呼吸の期待、効果
鼻呼吸の期待効果として次のような効果が期待できます
- 副交感神経が優位になり、日中は、リラックスでき、気持ちが落ち着く
- 夜間は、リラックスでき、睡眠が深くなる
- 血圧を下げる効果がある(一酸化酸素が生成され、血管が拡張される)
- 鼻炎や花粉症の改善
口呼吸を鼻呼吸に改善するために
うつぎざき歯科医院では、口呼吸を鼻呼吸に改善するためのアドバイス、指導を行っています。
あいうべ体操
「あいうべ体操」は、口呼吸を改善し、鼻呼吸へと切り替えることを促す体操です。舌の筋肉や口周りの筋肉を鍛えることで、口を閉じやすくなり、お口の正しい姿勢、飲み込む時の正しい舌の位置ができるようになります。
あいうべ体操のやりかた
あいうべ体操は、次の4つの動作を1セットとし、1日30セットを毎日続けます。
- 「あー」と口を大きく開く
- 「いー」と口を大きく横に広げる
- 「うー」と口を前に強く突き出す
- 「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす
あいうべ体操の効果
「あ」アレルギーの病気
口呼吸は、鼻の周りのリンパ組織に異常を引き起こすことでアレルギーを引き起こしやすくすると考えられています。そのため、あいうべ体操で口呼吸が改善すれば、アレルギーの病気が起こりにくくなる可能性があります。
「い」インフルエンザなどの呼吸器の病気
インフルエンザなどの呼吸器の病気は、ウイルスや細菌などを吸い込むことで発症します。鼻には、外敵をシャットアウトする機能が備わっているため、口呼吸よりも鼻呼吸の方が感染しづらいと考えられています。
「う」うつ病のような心の病気
呼吸は自律神経に影響を与え、精神面の健康に深く関与しています。口呼吸は浅くて速い呼吸になりやすいため、交感神経が活発になります。反対に、鼻呼吸は深くてゆっくりとした呼吸になりやすいため、副交感神経が優位になり、リラックスしやすくなるのです。
「べ」便秘などのお腹の病気
お通じには、呼吸も関係しています。また、過敏性腸症候群やクローン病といった消化器官の病気にも関係しているといわれています。鼻呼吸になれば、これらの病気が治るわけではありませんが、お腹の調子が悪くなりやすい方は試してみる価値があるでしょう。
マウステーピング
上記でも改善しない場合に
上記のような治療等をおこなっても改善がみられない場合には下記のような装置を使用して更に治療を継続していきます。上記のような治療等をおこなっても改善がみられない場合には下記のような装置を使用して更に治療を継続していきます。
YTプレート
YTプレートとは、患者さんに人ひとりに合わせオーダーメイドのマウスピースによる治療です。かみ合わせを正しい位置に誘導できるよう計算をしたプレートで治療を行います。就寝時にYTプレートを装着いあだくことでかみ合わせの位置が正しい位置に改善され、呼吸を楽にし、筋肉の緊張を和らげ脳や全身に酸素を行き届かせていきます。YTプレートは個人差があることや装着することでゆっくり正しい位置に導くため即効性はありませんが、大体1~3か月くらいから効果が出始めていきます。
ペコパンダ
ペコパンダによる舌のトレーニングです。
MFT
MFTとは、口の周りの筋肉を正常に機能させる訓練です。歯並びや噛み合わせ、顎の骨格などは、お口の周りの筋肉の機能に影響を受けます。口周りの筋肉が十分に発達していないと噛み合わせが悪くなり、顔貌にまで影響を及ぼす恐れがあります。歯並び・噛み合わせは矯正治療で改善が期待できますが、筋肉が十分に機能していないと、何度でも歯並び・噛み合わせが悪くなってしまいます。そのため、MFTは矯正治療の成功と再発予防に欠かせないステップと言えます。
唾液腺マッサージ
唾液の分泌を促すために、唾液腺を刺激することを、唾液腺マッサージと言います。口腔内には、『耳下腺』『顎下腺』『舌下腺』と呼ばれる唾液の出やすいポイントがあります。年齢を重ねていくと、唾液が出にくくなります。会話の回数が少なくなったり、食事が口から摂れなくなったりすると、口腔内の乾燥は進んでしまいます。乾燥した口を潤す方法は、うがいや、保湿剤の塗布などいくつかありますが、唾液腺マッサージもその方法のうちの一つです。唾液腺をやさしくマッサージすることにより、唾液の分泌が促され、潤いのある健康な口腔環境に近づきます。
子どもの時に正しい鼻呼吸ができるようにするために
赤ちゃん期からの取り組みが重要
口呼吸は子供だけの症状ではなく大人でも口呼吸をしている場合もあるように、習慣になってしまうと改善にも時間がかかります。また、口呼吸を長年していることでの病気リスクなどの期間を出来るだけ短縮した方が望ましい為、赤ちゃん期からしっかりと取り組むことが重要です。
当院の赤ちゃん期からの取り組みは下記のページで詳しくご説明致します。
こどものMFT
MFT(口腔筋機能療法)とは、口の周りの筋肉を正常に機能させる訓練です。歯並びや噛み合わせ、顎の骨格などは、お口の周りの筋肉の機能に影響を受けます。口周りの筋肉が十分に発達していないと噛み合わせが悪くなり、顔貌にまで影響を及ぼす恐れがあります。歯並び・噛み合わせは矯正治療で改善が期待できますが、筋肉が十分に機能していないと、何度でも歯並び・噛み合わせが悪くなるでしょう。そのため、MFTは矯正治療の成功と再発予防に欠かせないステップと言えます。
筋機能療法の目的
- 咀嚼、嚥下、発音、鼻呼吸の正常化
- 舌や唇、頬の筋力の強化
- 正しい舌の位置や唇の状態を保つ