口腔機能低下症
口腔機能低下症とは、加齢だけでなく、疾患や障害など様々な要因によって、口腔の機能が複合的に低下している「疾患」のことです。口腔機能低下症は、放置しておくと、咀嚼障害、摂食嚥下障害などの口腔の機能障害を引き起こし、低栄養、フレイル(虚弱)、サルコペニア(筋力や身体機能の低下)などの全身の健康を損なうことにもつながります。
口腔機能低下症の診断と治療
口腔機能低下症は、医療保険で、検査を行い、治療を行うことができます。
口腔機能低下症の診断
医療保険で定められている検査を行い、次の7項目の症状のうち、3項目以上に該当する場合は、口腔機能低下症と診断されます。
- 口腔衛生状態不良
- 口腔乾燥
- 咬合力低下
- 舌口唇運動機能低下
- 低舌圧
- 咀嚼機能低下
- 嚥下機能低下
口腔機能低下症の管理
検査の結果に基づいて、口腔機能低下の予防、維持、改善のための管理、指導、処置を行っていきます。
- う蝕や歯周病などの歯科疾患の治療
- 口腔衛生状態の管理、口腔内清掃
- 口腔機能の訓練、体操、マッサージ
- セルフ管理や生活習慣の指導
など