子どもの口腔育成

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子どもの口腔育成

子どもの口腔育成子どもの口腔育成とは、将来生えてくる永久歯の歯並びがよく、むし歯や歯周病にならない口腔環境を育むことです。口腔育成では、食事の内容やとり方、呼吸、筋肉の使い方が重要です。当院では、口腔育成に重要な要素を中心に、年齢に応じたプログラムを実施しております。

口呼吸について

口呼吸について口呼吸は、早くて浅い呼吸のため、酸素を十分に取り込むことができません。また、雑菌やウイルス、アレルゲンなどが体内に侵入しやすいため、風邪をひきやすい、疲れやすい、落ち着かなくなるなどの症状も現れます。呼吸は1日約2万回です。それだけ呼吸法は身体に大きな影響を及ぼすため、口呼吸は早期に改善する必要があります。

口呼吸になる原因は、生活環境や食生活に起因する顎の発育不全です。また、鼻の病気で鼻呼吸がしづらくなった場合も口呼吸になります。

口腔育成のサポートをします

口腔育成のサポートをします当院では、口腔育成のために成長に合わせてさまざまな機能の獲得・発達を促すことに着目しております。乳歯から永久歯に生え換わる時期には、顎の状態が大きく変化します。この時期に顎の正しい発育を促すことで、健全な歯並び・噛み合わせを獲得できるのです。

あいうべ体操

あいうべ体操「あいうべ体操」とは、口呼吸を改善し、鼻呼吸へと切り替えることを促す体操です。舌の筋肉を鍛えることで、口を閉じやすくなります。あいうべ体操を継続して鼻呼吸に切り替えることができれば、感染やアレルギー症状などの改善に繋がります。

あいうべ体操のやりかた

あいうべ体操は、次の4つの動作を1セットとし、1日30セットを毎日続けます。

  • 「あー」と口を大きく開く
  • 「いー」と口を大きく横に広げる
  • 「うー」と口を前に強く突き出す
  • 「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす

会話のときよりも口を大きく開き、大きく動かす必要があります。最初は疲れるので、慣れるまでは2~3回に分けて行うのがおすすめです。顎関節症で口を開けると痛む場合は、回数を減らすか「いー」と「うー」のみ繰り返しましょう。これらは顎関節に負担がかからないため、顎関節症の方も行えます。

あいうべ体操の効果

「あ」アレルギーの病気

口呼吸は、鼻の周りのリンパ組織に異常を引き起こすことでアレルギーを引き起こしやすくすると考えられています。そのため、あいうべ体操で口呼吸が改善すれば、アレルギーの病気が起こりにくくなる可能性があります。

「い」インフルエンザなどの呼吸器の病気

インフルエンザなどの呼吸器の病気は、ウイルスや細菌などを吸い込むことで発症します。鼻には、外敵をシャットアウトする機能が備わっているため、口呼吸よりも鼻呼吸の方が感染しづらいと考えられています。

「う」うつ病のような心の病気

呼吸は自律神経に影響を与え、精神面の健康に深く関与しています。口呼吸は浅くて速い呼吸になりやすいため、交感神経が活発になります。反対に、鼻呼吸は深くてゆっくりとした呼吸になりやすいため、副交感神経が優位になり、リラックスしやすくなるのです。

「べ」便秘などのお腹の病気

お通じには、呼吸も関係しています。また、過敏性腸症候群やクローン病といった消化器官の病気にも関係しているといわれています。鼻呼吸になれば、これらの病気が治るわけではありませんが、お腹の調子が悪くなりやすい方は試してみる価値があるでしょう。

Vキッズ

VキッズVキッズ(小児口腔機能育成)は、顎の骨の健全な発達を促すための口腔機能育成装置です。3~5歳の子どもに使用すると、成長力を引き出して健全な顎の発育を促すことができます。顎の発達は、運動機能や発音、理解力などに大きな影響を及ぼします。さらに、睡眠の質向上、口呼吸の改善などを通じ、全身の健康にも良い影響を与えられるでしょう。

Vキッズはポップなカラーリングのため、小さなお子さまにも抵抗なく使用していただけます。また、就寝時に下の歯に装着するだけのため、お子さまに大きな負担をおかけすることもありません。

このような症状が気になる場合におすすめです

  • いつも口が開いている
  • 口臭がある
  • 前歯が着色している
  • 前歯に白いまだらになっている
  • 口呼吸になっている
  • 舌がいつも出ている
  • よくいびきをかく
  • アレルギーがある
  • おねしょが治らない
  • 落ち着かない
このような効果が期待できます

このような効果が期待できます

  • 口の中を広げることで呼吸しやすくなります
  • 顎の発達を促せます
  • 歯並びの悪化を抑えます
  • 運動能力や理解力を高めます

子どものかみ合わせ治療

子どものかみ合わせ治療子どもの噛み合わせの問題には、遺伝だけではなく生活環境や食生活なども関係しています。成長期に現れる異常を早期発見し、少しでも影響を抑えることが健全な噛み合わせに繋がります。子どもの噛み合わせに対するアプローチの方法はステージによって異なりますので、まずはお気軽にご相談ください。

MFT(Myo Functional Therapy

MFTとは、口の周りの筋肉を正常に機能させる訓練です。歯並びや噛み合わせ、顎の骨格などは、お口の周りの筋肉の機能に影響を受けます。口周りの筋肉が十分に発達していないと噛み合わせが悪くなり、顔貌にまで影響を及ぼす恐れがあります。

歯並び・噛み合わせは矯正治療で改善が期待できますが、筋肉が十分に機能していないと、何度でも歯並び・噛み合わせが悪くなるでしょう。そのため、MFTは矯正治療の成功と再発予防に欠かせないステップと言えます。

筋機能療法の目的

MFT

  • 咀嚼、嚥下、発音、鼻呼吸の正常化
  • 舌や唇、頬の筋力の強化
  • 正しい舌の位置や唇の状態を保つ

プレオルソ

プレオルソプレオルソとは、歯並びや噛み合わせ、口呼吸、嚥下や発音の異常などを改善し、健全な身体へ導くためのマウスピース型矯正装置です。永久歯に生え変わる前の10歳ぐらいまでに始めると、顎の健全な発達を促すことができます。寝ているときや家にいるときにだけ装着するため、お子さまに大きな負担がかかりません。

まずは6ヶ月~1年使用し、そのまま継続するか保定に移行するか判断します。

プレオルソの種類

プレオルソには、次の3タイプがあります。

  • Type1……上顎前突・叢生・過蓋咬合・各種保定に使用
  • Type2……開咬・開咬の保定に使用
  • Type3……反対咬合・反対咬合の保定に使用

プレオルソの特徴

柔らかい素材を使用

柔らかい素材のため、装着時の痛みがほとんどありません。また、弾力性に優れているため、落としても壊れる心配はほとんどないでしょう。

歯型の採取が不要

歯型の採取が不要なため、印象材を噛むという負担がかかりません。また、装置を温めると微調整できます。

いつでも容易に取り外せる

いつでも簡単に取り外せるため、普段通りに歯磨きができます。

MFT(口腔筋機能療法)の装置として使用できる

装着すると舌が自動的に挙上されるため、MFTの装置としても使用できます。また、子どもへの使用方法の指導も難しくありません。

プレオルソがおすすめなお子さまの特徴
  • 不正咬合がある(上顎前突・開咬・過蓋咬合・反対咬合・叢生)
  • 口がぽかんと開いている
  • 口元に力が入りすぎている
  • 発音が悪い
  • 噛み合わせが悪い

お口の周囲筋トレーニングについて

プレオルソをつけた状態で、あいうべ体操やパフパフ法を行えます。パフパフ法は、プレオルソをつけた状態で日常会話や嚥下をするトレーニングです。プレオルソを装着すると舌が正しい位置に定まるため、その状態で普段どおりに過ごすことで正しい嚥下へと導けます。また、上顎に舌を押し当てた状態になり、正しい発音が可能になります。

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