子どもの口腔を正しく育てましょう
健康的な永久歯の歯並びをつくるために
健康的な永久歯の歯並びをつくるためには、乳歯の歯並びから正しく育てることが重要です。
注意が必要な歯並び
トレーニングによる口腔育成
正しくない咬合になってしまっている原因として、口周りの筋肉の使い方に問題があることがあげられます。口周りの筋肉を正しく使えていなことで、歯ならびが悪くなったり、顔貌が悪くなったりしているのです。
その場合は、トレーニング(道具を使うトレーニングもあります)により、間違った口周りの筋肉の使い方の改善を図ることができます。トレーニングにより、正常な筋肉の使い方ができるようになり、正常な口周りの筋肉を獲得することができます。
その結果、歯並びの改善や顔貌の改善ができることになります。
あいうべ体操
マウステーピング

リップルトレーナー

ぺこぱんだ

ガムトレ

チューイングブラシ

装置による口腔育成
すでに歯並びに問題が生じ、原因療法のトレーニングだけでは難しい場合には、メカニカルな装置を併用して口腔育成も行います。
床矯正
床矯正装置という装置を使用し、成長期における顎の成長を利用し、顎の成長を助け、きれいに歯を並べいく治療です。床矯正装置はネジのついた装置で、ネジを回転させ少しずつ装置を拡げ、顎を拡げて歯を正しい位置に移動させていきます。
永久歯の生え始める5~6歳から始めて、9~10歳位までに終わるようにすると、よい治療結果につながり、期間も早く終わります。
一般的な矯正治療では、歯を抜いてスペースを作り、出来たスペースに歯を並べていきますが、床矯正治療は、顎を拡げて歯を並べていき、基本的に永久歯を抜きません。それは、口腔の容積が広い方が、舌の機能が円滑にできたり、鼻呼吸や正しい飲み込み方が習得しやすいからです。
Vキッズ
Vキッズは、小児睡眠時育脳サポート装置で、就寝時に下の歯に装着することにより、お口を広くし、顎と舌を自然に前方へ持っていくよう促し、呼吸をしやすくします。睡眠時の呼吸を確保することにより、充分な酸素を供給し、充分な睡眠を得られることで、子どもたちの健全な成長発育に貢献します。
プレオルソ・マイオブレース・オーソテイン
歯並びや噛み合わせ、口呼吸、嚥下や発音の異常などを改善し、健全な身体へ導くための既製のマウスピース型矯正装置です。
永久歯に生え変わる前の10歳ぐらいまでに始めると、顎の健全な発達を促すことができます。寝ているときや家にいるときにだけ装着するため、お子さまに大きな負担がかかりません。過蓋咬合や反対咬合、咬合高径の低いお子さまの改善に効果があります。
オーバーレイ
オーバーレイは、混合歯列期の奥歯の乳歯に装着するクラウン(かぶせ物)です。歯を削らずに、奥歯のかみ合わせを高くするために装着します。乳歯に完全に装着するので、永久歯に生え変わるまで基本的に取り外しません。取り外すことがないので24時間、装置の効果が持続します。
オーバーレイクラウンは既製品ではなく、専門の技工士さんによる精密なフルオーダーメイド製です。金属を使わずに、樹脂で作ります。